中日新聞福井支社長殿

小島香子記者殿

 

突然お手紙差し上げますが、私は東京在住の林と申します。

実は7月6日に福井工大にて、「学生とシニアの対話」集会を行いましたが、この時に中日新聞の小島香子記者も取材されておられたのだと思いますが、その記名入りの記事について抗議したいと思います。

福井に住んでいる知人から記事を送ってもらったのですが、その記事を見て愕然としました。私は対話集会の最初の基調講演をやりました。その後学生とのグループ毎の対話では「業界の隠蔽を疑われる体質をどう考えるか」と言うテーマのグループに入り対話を行いました。そのかたわらに女性の記者がおられたので、それが小島さんだったのだと思います。テーマは「業界の隠蔽を疑われる体質をどう考えるか」でしたが、それだけを話題にしたのではなく、その他学生さんたちからの質問で色々な問題についても話し合いました。

小島香子記名記事は「記者のフオルダー」欄に掲載されています。内容を下記します。

敦賀市の高速増殖原型炉「もんじゅ」で誤警報連絡の遅れが分かった翌日、原子力関連企業に就職が内定した大学生も交えた原子力関連企業OBとの対話会が福井市内であった。

会場では「業界の隠蔽を疑われる体質をどう考えるか」を題材にしたグループも。しかし、そこで見たのは本来のテーマから外れ「原子力を売れるネタの宝庫ととらえる、偏った報道機関が多い」「教育界は反原子力で、きちんとしたエネルギー教育をしない」とマスコミ教育界を批判するOBに学生がうなずく姿だった。内部の悪い体質を改めるため、OBが何を伝えるかに期待したのだが・・。他者への批判にとらわれ、自らを省みない姿勢は、これから業界を目指す若者には引き継いでほしくない。

 小島記者は「本来のテーマから外れ」と言っていますが、「隠蔽問題」についてはそれを主題として色々な観点から対話をしており、対話終了後の学生の発表では「隠蔽問題」についての対話内容のみが報告されたことでも明らかであり、「本来のテーマから外れ」という表現は全く実態を見ていない、小島記者の捏造と言わざるをえません。

また「原子力を売れるネタの宝庫ととらえる、偏った報道機関が多い」「教育界は反原子力で、きちんとしたエネルギー教育をしない」といった発言をしたことは事実ですが、これらの対話は、学生からの「なぜメデイアは原子力批判の論調が多いのか」「なぜ原子力についてきちんと教育されていないのか」という質問に答えたものであり、「隠蔽問題」からすり替えたものではありません。「メデイアは原子力を売れるネタの宝庫と考えている」と言う言葉は実はある中央紙の著名記者の言葉であり、私はそれを引用したにすぎません。原子力の必要性は記事にはなりにくいが、原子力の事故、トラブル、批判は記事になりやすいということが、このバックにあることはメデイアの皆さんもお認めになることだと思います。教育界では原子力の負の面の教育はなされてきましたが、必要性の教育についてはタブー視されてきたことも事実です。このような事実の中で、どのように対応していくべきかについて対話したわけです。OBたちが反省していないと言うのも一方的な見方です。問題点は反省し、より良い対応を心がけているのが実態です。小島記者の批判的な見方がOBたちは反省していないと言う一方的な見解を生み出したのだと思います。このような小島記者の一方的な記事が一般読者に原子力に対する不信感を与えることになることを危惧しています。まさしく原子力をネタの宝庫として記事にする、その姿がここにあるように感じます。

 以上ですが、何らかのご返事がいただけたら幸いです。この抗議文は私達のホームページ(http://www.engy-sqr.com)に掲載します。

 

エネルギー問題に発言する会、代表幹事

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